2015.12.08 師走雑感
いよいよ師走・今年残すところ20日余り、何となくせわしさが覆ってきた。
パリで同時多発テロが発生し、アメリカ、カリフォルニア州でもイスラム教を信奉する者のテロ事件が起きた。
それらを受けてフランスの地方選挙では極右政党が躍進し、アメリカ共和党のトランプ氏が”イスラム教徒の入国を禁止せよ”との過激な主張がかなりの国民の支持を得ているという。
パリ同時多発テロの犯人がシリアからの難民に紛れてフランスやベルギーに入国したらしく、難民政策に寛容だった欧州の国々も政策の転換を余儀なくされている。
戦争や爆撃、迫害によって出国せざるを得ない真の難民が行く手を阻まれることになる。
爆撃によって家族を殺された子供たちは憎しみだけを抱えて復習に燃える。
憎しみの連鎖を背負いながらある者はテロに走り”I S"に共鳴する。
世界の治安情勢が悪い方に悪い方に展開しつつあるのではないかと危惧するところである。
人間は万物の霊長と言われるが、本当にそうだろうかと疑わざるを得ない。
20世紀は産業革命の時代であり、人類が宇宙開発に乗り出し、ITが発達し茶の間に居ながら世界の情報を得ることが出来るほど文明が発達した。
反面、産業の発達は領土と覇権の争いにもつながり、戦争により、おびただしい尊い命が失われた世紀でもあった。
20世紀の反省から21世紀は万物の霊長の英知を結集して平和な社会を実現するはずであった。
テロや戦争の多くは宗教、差別、貧困、格差に起因するものだが、それらの解決が極めて難儀なのである。
万物の霊長を自負するのであれば、過去の歴史や失敗に学ぶべきだが、全く進歩が感じられないのは残念である。
戦闘機の撃墜事件があったロシアとトルコの大統領が、拳を挙げて相手を非難しているが、強硬な主張をすることによって、国内の支持率が上昇するらしいから、事は厄介である。

そう言えば70数年前の今日、12月8日は我が国が真珠湾を攻撃し、英米に宣戦布告した日でもある。
その時、国民の大半は、宣戦布告を支持し、日の丸を振りかざして大勝利を祝ったのである。
たった70数年前、世界の列強と肩を並べたと錯覚した我が国は、戦艦と戦闘機の威力で物事を解決しようと言う策に走ったのだ。
優秀な頭脳をもった国の指導者は、日独伊三国同盟によって閉塞した戦局を打開出来ると判断した。
当時も最初から指導者の多くが米英との戦争を望んだのではないようだ。
昭和10年頃、陸軍は開戦を主張したが、海軍は米英との戦力の差は歴然であり戦争をすべきでないとの考えが大勢だったようだ。
しかし戊辰戦争、明治維新から間もない我が国は近代国家としての政策決定過程が透明性、客観性に欠けていたようであり
徐々に世論は慎重論を唱える海軍に対し”腰抜け海軍”卑怯者軍人””売国奴”と罵倒した。
何時の世もどこの国も、他国とのいさかいの折、慎重論、冷静な客観論に対しては激しい非難を浴びせる。
単純な強硬論は分かりやすく受けやすいが、洞察力には欠けることがしばしばだ。曰く”匹夫の勇”
非難だけでなく過激な急進派は銃剣で主張を通すべく”テロ”に走るのである。
5,15、2,26両事件は遠い昔の事件ではない。
理想論や建前論を振りかざすつもりはないが、人間の心は力では奪えない。
遠回りではあるが、話し合いでの解決、信頼による前進、教育での向上を図って行くしかないのかもしれない。

来週から新しいメンバーによる12月議会が開会する。
今月23日には駅前中心部の”シーパルピア”がオープンし”まちびらき冬”が始まる。
新しい議会には40代の新人が二人加わった。
経験豊富で口が達者なベテランに負けずに、若さと未経験を前面に出して失敗を恐れず頑張ってほしいものだ。
物分りの良い小利口な議員にはなって欲しくないと願う。
私達ベテランも若い人の意見を尊重しながら、私達経験者ならではの大所、高所からの発言をし役割を果たしたいものです。
寒さも厳しくなってきました。みなさん御体をご自愛ください。


スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://sunparksan.blog123.fc2.com/tb.php/152-4a9fc0bf